Message from the representative
Greeting
代表あいさつ
森と川と海は、目には見えにくくとも、確かにつながっています。
大きな災害や社会の変化を経ても、私たちはそのつながりを自ら確かめ、手を動かし、言葉にして伝える歩みを続けています。自然は毎年同じ姿ではありませんが、同じ場所に通い続けることで、見えてくる変化と守るべき土台があります。
近年、かつての参加者が親となり、子どもを連れて戻ってきてくれる姿が増えました。体験は一度きりではなく、時間をかけて巡り、世代を超えて受け継がれていく——その循環こそ、私たちの大きな支えです。
NPOの役割は、社会の手が届きにくいところへもう一歩手を伸ばすこと。自然に触れる機会を特別なものにせず、誰もが安心して学べる場を整えていくことだと考えています。迷いも含めて記録し、次の判断へとつなげながら、静かな積み重ねを大切にしていきます。
紡がれてきたものを次の世代へ。確かめ、言葉にし、つながりを守る活動を、これからも続けてまいります。今後とも温かいご支援を賜れれば幸いです。
理事長畠山 信
Message
創設者からのメッセージ
私たちが『牡蠣の森を慕う会』を結成し、海を守る森づくりを初めてから、すでに30年以上の歳月が過ぎました。
『森は海の恋人運動』によって人々の心に植えられてきた木は、この地域の森と共に力強く枝を伸ばしてきました。豊かな海を守るために森を大切にするという活動は、全国各地に広がる大きな運動となっています。
2011年に発生した東日本大震災では、当地の沿岸地域は壊滅的な被害を受けました。
多くの人が「もう海では漁ができない」とさえ思いました。
しかし、そんな我々の心配をよそに、海は急速に回復したのです。海藻はジャングルのように繁り、ウニもアワビも丸々としています。
こうした回復が迅速に促されたのも、森から運ばれる豊かな養分が海を支えてくれていたからにほかなりません。森と海と人間の生活のあり方を考え続けてきた我々の活動は、間違っていなかったのだと強く実感しました。
森・里・海の関わりを限りなく自然に近づけるのは、そこに生きる人間の責任です。
いかに豊かな自然があろうとも、そこに生活する人間の心持ち次第では、まったく異なった様相を呈するものに変化してしまいます。
海のことを考える時には森まで視野に入れ、また森のことを考える時には海まで視野に入れる―こうした自然の繋がりを意識できる人が増えれば、地域は豊かになることでしょう。
忙しい日々のふとした瞬間にでも、自然の繋がり - 森は海の恋人 - に心を寄せてください。
畠山 重篤