舞根地区 自然環境MAP
Moune Nature Map



干潟
tidal flat
環境の特徴など
震災前、舞根湾の奥には遠浅の干潟がありました。泥混じりの砂干潟はアサリの生育場でもあり、毎年春になると、地域の人々はアサリを採っていました。しかし、大津波の引き波によって砂地がえぐられて深い窪地となってしまいました。
窪地には徐々に泥が堆積してゆき、アサリの住める環境ではなくなりました。しかし、2011年12月に海岸道路の上で5mmくらいのアサリが発見されました。舞根湾のどこかに成貝がとどまっていて、産卵、浮遊を経て、湾奥に漂着したのでしょう。さらに、海岸道路は震災によって沈下し、満潮時には水没する状態だったので、道路上の砂溜まりにアサリの幼生が着底して成長したと思われます。
そのため、干潟を再生すればアサリも復活すると期待されました。河川護岸工事の際に発生した掘削土砂を保管しておいていただき、これを海岸道路から投入することで干潟を再生しました。材料はやや砂利っぽく、面積も小規模ですので、震災前の干潟よりは生産力は劣ります。しかし今後、少しずつ川から砂が供給されてかつての干潟が復元することが期待されます。
生息する生き物
生息する生き物
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マコガレイ
カレイ科マガレイ属Pseudopleuronectes yokohamae 左:25cm程度のマコガレイ 右:着底期の稚魚 舞根のどこで見られるか舞根湾の泥底の比較的浅いところで,4~6月頃に稚魚がみられる.成魚は舞根湾内外の泥底に住み,漁業……
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マハゼ
ハゼ科マハゼ属Acanthogobius flavimanus 舞根湾奥のマハゼ(撮影:益田玲爾) 舞根のどこで見られるか舞根湾の泥底や舞根湿地でみられる. 震災後の分布や生息の特徴震災前の生息状況は確認できていないが,震災後は個体数はそれほど多くないが継続的……
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スジハゼ
centrogobius virgatulus (Jordan and Snyder, 1901) 下:スジハゼ 上:モヨウハゼ 舞根のどこで見られるか舞根湾の泥底の浅場(水深1—3m程度)でほぼ一年中数多くみられる.西舞根川・東舞根川の中や舞根塩性湿地など,塩分が低いとこ……
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ニクハゼ
ハゼ科ウキゴリ属Gymnogobius heptacanthus 舞根のどこで見られるか舞根湾の泥底の浅場(水深1~3m程度)で数多くみられる.西舞根川・東舞根川の中や舞根塩性湿地などの塩分が低いところにはほとんどいない.舞根では夏に湾奥に多くの稚魚が出現し,成長して翌年の春から初夏に産……
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アサリ
Ruditapes philippinarum (Adams & Reeve, 1850) (震災から1年後の2012年7月に干潟化した住宅跡地でアサリ調査をする子ども達) 舞根のどこで見られるか 西舞根湾奥の干潟&nbs……