舞根地区 自然環境MAP
Moune Nature Map



海
sea
環境の特徴など
舞根湾は静穏な環境で、ほとんど波立ちません。そのため、カキやホタテガイの養殖に適しており、養殖いかだがたくさん浮いています。カキやホタテガイが海水中の植物プランクトンを活発に濾過するので、外洋よりも透明度が格段に高い特徴があります。
リアス式海岸であるため、湾口は水深が25mあって深いのですが、水際には岩礁や干潟もあり、バラエティーに富んだ環境です。津波の引き波で海中の生物はほとんど全てが沖合に流され、海藻・海草類には泥がかぶって弱り切っていました。彼壊し尽くされた生物環境が復元するにはいったい何年かかるのだろう…・と危惧されましたが、2011年7月にはアマモ場が復活して小魚も戻ってくるなど、力強さがうかがえました。その後、生物環境は急回復して、魚種数や個体数は3年ほどで安定しました。最近は海水温が上昇して南方の魚も多く見られます。
このことから、森・川・海の環境が豊かであれば生物環境のレジリエンスは非常に高く、巨大災害や地球温暖化といった変化に対しても順応できることが分かりました。
生息する生き物
生息する生き物
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キヌバリ
キヌバリ Pterogobius elapoides (Günther, 1871) 写真1 キヌバリ(2011年11月,舞根湾森里海研究所前にて撮影). 写真2 キヌバリ(2012年7月,舞根湾口の牡蠣筏下にて撮影). 舞根のどこで見られるか……
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マガキ
Magallana gigas (Thunberg, 1793),近年CrassostreaからMagallanaに属名が変更された。 写真1 養殖中のマガキ.ホタテガイの貝殻1枚にマガキ数十個体を付着させて養殖される.この塊を「かき玉」と呼ぶ.マガキの殻の表面に海藻やホヤ類などが多数付……
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ホタテガイ
ホタテガイ Mizuhopecten yessoensis (J. C. Jay, 1857) 写真1 ロープに吊るされて養殖される出荷直前の生後約24ヶ月のホタテガイ(北海道にて撮影).大きさは約120mm.ホタテガイの貝殻の表面にムラサキイガイなどの生物が多数付着して多毛類や魚類の隠……
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キートケロス・ディアデマ(珪藻の1種)
キートケロス・ディアデマ(珪藻の1種)Chaetoceros diadema (Ehrenberg) Gran 1897 写真 キートケロス・ディアデマの多数の栄養細胞多数が連結した群体(左)と休眠胞子(右).1つの細胞の大きさはおおよそ0.04mm.長方形の栄養細胞の四隅か……
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アレキサンドリム・カテネラ
Alexandrium catenella (Whedon & Kofoid) Balech 1985 写真 アレキサンドリウム・カテネラの2つの栄養細胞が連なった群体(左)と休眠胞子(右).1細胞の大きさは0.04mm程度. 舞根のどこで見られるか ……