舞根地区 自然環境MAP
Moune Nature Map
ニクハゼ
ハゼ科ウキゴリ属
Gymnogobius heptacanthus

舞根のどこで見られるか
舞根湾の泥底の浅場(水深1~3m程度)で数多くみられる.西舞根川・東舞根川の中や舞根塩性湿地などの塩分が低いところにはほとんどいない.舞根では夏に湾奥に多くの稚魚が出現し,成長して翌年の春から初夏に産卵する.寿命は1年.
震災後の分布や生息の特徴
舞根湾奥では震災発生年には少なかったが,スジハゼと同様に翌年には多数の個体が出現した.津波の影響が小さかった支湾で生き残った個体が繁殖したと考えられる.その後も安定して多くの個体がみられる.
コラム
全長6~7cm程度のハゼの仲間で,日本各地の内湾や干潟に普通にみられる.ハゼ類は底生のものが多いが,本種は底から少し離れて群れているのがよくみられる.
執筆者:中山耕至(京都大学農学研究科海洋生物増殖学分野・助教)