まちづくり事業

まちづくり事業は、震災後に開始した事業のひとつです。

東日本大震災は、地域の自然にもコミュニティにも甚大な影響を及ぼしました。震災によって形成された湿地は、今、大変貴重な生物たちの宝庫となっています。我々は、防潮堤に頼らず、震災後に形成された自然環境を生かした安全で豊かなまちづくりを目指します。

  • 情報提供

    情報提供

    自然と調和したまちづくりを提唱し、そのために必要となる情報や注目すべきニュースなどを広く提供しています。

  • 勉強会等の実地

    勉強会等の実地

    該当分野の専門家を招聘し、専門的な見地からの助言や、地域住民との意見交換の場を設けます。

  • その他

    その他

    地域コミュニティと自然環境を重視したまちづくりのための活動を行います。

事業報告

 

本音は「反対」だが、復興が「人質」に【2013年2月6日付『毎日新聞』】

2月6日付『毎日新聞』2面「特集ワイド」は、気仙沼市や石巻市の巨大防潮堤計画に対し住民が「反対」の声を上げられずにいる状況を掲載しています。

高いコンクリート壁で海を覆えば、海辺の生態系を壊し、津波からの避難が遅れるという指摘があるものの、防潮堤計画には背後地の利用計画がセットとして扱われているため、復興を進めるためには防潮堤計画をのまざるを得ないのが現状です。海辺を利用して生活してきた沿岸部の住民で、本音で巨大な防潮堤計画に賛成している者はごく少数であると思われますが、住民にとっては復興の予算とスピードを人質にとられているようなもの。年度末が迫っていることで市や県は合意形成を急いでいますが、文句を言うことで復興や生活再建が遅れることになるのではないかという心配が本音を言えない状況を作り出し、各地でなし崩し的に防潮堤計画が進んでいます。

【記事詳細】2013年2月6日付『毎日新聞』2面

民家がなければ堤防不要【2012年12月21日付『三陸新報』】

2012年12月21日付『三陸新報』は、気仙沼市の浦の浜地区などを対象とした漁業集落整備の説明会で20日、県が「(明治三陸級の)L1津波から守るべき民家がなければ、L1堤防は不要とする選択肢はある」との新たな考えを示した旨掲載しています。

堤防で守るものについて、これまで県は財産や産業も含めていましたが、漁港の利便性維持と合意形成に向けて柔軟な姿勢を見せました。地域が孤立化しないための幹線道路、避難道については守る方針を堅持したものの、これで堤防を造らない選択肢をもてる地域が増えたことになります。

【記事詳細】
 2012年12月21日付『三陸新報』1面

気仙沼市防潮堤 鮪立で反発相次ぐ【2012年12月6日付『三陸新報』】

2012年12月6日付『三陸新報』は、12月4日に気仙沼市唐桑町鮪立地区において開催された地域意見交換会の様子を伝えています。

意見公開会では、県市の提案をもとに防潮堤整備と漁業集落防災機能強化事業(魚集事業)について議論が行われました。鮪立漁港で予定されている海抜9.9mの防潮堤については、住民から反発の声が上がり、今後、建設の是非を含めてさらに住民と協議を重ねていくこととなった旨報じられています。

【記事詳細】
 2012年12月6日付『三陸新報』2面 「鮪立で反発相次ぐ」

大谷地区住民が防潮堤計画の一時停止を要請【2012年11月12日】

11月12日(月)午前11時半、大谷地区振興会連絡協議会は、大谷海岸の防潮堤に対する署名を市長に提出しました。 人口はおおよそ3500人のうち、1324人の方々が署名。現在計画されている防潮堤の計画の一時停止と、
住民の意見が反映された新たな計画を作りを実行することの2つを市に要請しました。 市長は、市としても現在の防潮堤の計画では砂浜は残らないと考えていること、大谷海岸の防潮堤の管轄の他に
国交省やJRなど他の機関に要望していくことにおいて、今回の要請書は強い説得材料になるとし、
また気仙沼市は防潮堤の新たな図面を3パターン作っており、その中から住民とのすり合わせを
行っていく予定である旨話したということです。
【要望書】
大谷海岸の防潮堤に関する要請書

防潮堤を勉強する会 市長の答弁【2012年10月26日~28日付『三陸新報』】

2012年10月26日~28日付『三陸新報』は、気仙沼市民有志によって開催されてきた「防潮堤を勉強する会」の最終回で行った市長の答弁について連載しています。

市長は予め提示のあった18項目の質問につき回答しました。
詳しくは下記の記事詳細をクリックしてご覧ください(PDFファイルが開きます)。

【記事詳細】
2012年10月26日付『三陸新報』3面
防潮堤を勉強する会 気仙沼市長への質問(上)

2012年10月27日付『三陸新報』3面
防潮堤を勉強する会 気仙沼市長への質問(中)

2012年10月28日付『三陸新報』3面
防潮堤を勉強する会 気仙沼市長への質問(下)

2012年10月の防潮堤関連記事【10月12日~25日付】

2012年10月12日~25日までに『三陸新報』に掲載された防潮堤関連記事は以下の通りです。

【記事詳細】
2012年10月12日付『三陸新報』2面
「住民意見尊重せよ 県議会、県に柔軟姿勢求め決議」

2012年10月18日付『三陸新報』1面
「危険区域見直し必至 一部震災前提堤防で設定
津波シュミレーション 住宅支援への影響懸念」

2012年10月25日付『三陸新報』3面
街談巷説「防潮堤を勉強する会がもたらしたもの」

気仙沼市全域での巨大防潮堤建設の推進を市長が明言【2012年10月16日】

!!【緊急】共に郷土を守ってください!! 

これまで「住民の声を第一に」という姿勢を示してきた菅原茂気仙沼市長が、「防潮堤計画高は基本的に変えるつもりはない」とし、気仙沼市全域をコンクリートの壁で覆うことを明言しました。  気仙沼市には、最大で14.7mの防潮堤が建設されることになりました。

(右の奥尻島の写真と比較してください。これで11mです。)

高さについては県の方針を重視するという方針ではありましたが、さまざまな説明会で防潮堤高に対する疑問が上がっているにもかかわらず、「今後話し合いの中で決定する」としたこれまでの姿勢を撤回した結果となりました。

住民に対する説明会は各地域で1~2回しか開催されておらず、個々の生活再建が優先されるなかで、住民が防潮堤に関して意見をまとめる機会は十分に与えられていません。高台移転が決定している地域などでは、不要に高い防潮堤は必要ないというのが多くの住民の意見ですが、そうした声がまったく届かない体制で行政は防潮堤計画を邁進しています。漁業環境や郷土の景観を財産とし後世に残そうとする住民の考えを吸い上げようとする姿勢が、全く見られません。

森・川・海の繋がりを重視する団体として、また郷土の産業や自然環境を心から愛する者として、当法人は不要な防潮堤および不要に高い防潮堤の建設に断固反対します。

今後は、防潮堤建設に関する行政訴訟(権利の侵害に対する訴訟、防潮堤建設によって地域住民が蒙る経済的損失・精神的損害に対する継続的保証の要請)の検討を専門家を交えて行っていく予定です。

住民の皆さん、どうか声を上げてください!不要な形で建設された防潮堤は、地域の自然ばかりでなく、人々の生活の営みを破壊しかねません。漁業等環境への影響を配慮し、十分な話し合いと検討を重ね、住民の総意のもとで慎重に決定されるべきです。行政は市民の「生活」のことは考えず、「生命」を守るために着々と建設計画を進めているのです。

全国の皆さん、どうか我々をご支援ください!こうした護岸堤防の動きは全国に波及しかねません。美しい郷土を共に守ってください。コンクリートの壁で守れるものはそう多くないのです。それで利益が得られる人々はごく僅かだということに気づいてください。共に声を上げてください!

堤防のセットバック要望も高さ変更せず【2012年9月28日『三陸新報』】

2012年9月28日付け『三陸新報』は、村井知事が国に対し一部地域の堤防を内陸に移して整備することを認めるよう強く要望していることを明らかにしたと述べています。

しかし一方で、堤防の高さについては「同じ不幸を絶対に繰り返さないために強いこだわりがある」とし、「批判されても譲りたくない」旨強調されたとしています。

また、同日付1面においては、大谷地域振興会連絡協議会が、大谷海岸に計画されている防潮堤建設の見直しを求めた署名簿を菅原気仙沼市長に提出することが決定したことに関し、記事が掲載されました。大谷海水浴場には、林野庁の敷地を中心に高さ9.8mの防潮堤建設が計画されています。要望は、大谷海水浴場の砂浜を守る為、現行の計画を停止して、住民の意見を取り入れる形での見直しと、景観の保護を求めています。

【記事詳細】
2012年9月28日付『三陸新報』1面 防潮堤のセットバック要望も、高さは変更せず
 2012年9月28日付『三陸新報』1面 署名添え大谷海岸防潮堤計画見直し要望へ

防潮堤と自然考える:小泉地区【2012年9月26日付『三陸新報』】

2012年9月26日付『三陸新報』は、9月23日に本吉町小泉地区の住民が開催した防潮堤の勉強会について記事を掲載しています。

勉強会は、小泉地区の明日を考える会が堤防建設について考える機会をもつために開催したもの。参加者は、計画されている14.7mの高さのポールを見学するとともに、震災後に形成された湿地帯を観察。海岸線を残しながらの防潮堤建設の可能性について話し合いがもたれました。

【記事詳細】
 2012年9月26日付『三陸新報』1面

現状と展望―防潮堤―【2012年9月22日『三陸新報』】

2012年9月22日付『三陸新報』は、気仙沼市の防潮堤建設をめぐる課題と現在の状況について記事を掲載しています。

課題を抱える地域がある一方で、浜ごとの話し合いは進んでいるとし、早い地域では10月に具体的なイメージ図を示しながらの話し合いへ進展が予定されています。市管理の漁港については来年度に詳細設計に入る予定で、また県管理の漁港堤防整備は既に詳細設計を発注しており、漁港集落事業の中で位置やタイプを調整するとしています。

【記事詳細】
 2012年9月22日付『三陸新報』1面