9年目の3.11 - 森は海の恋人

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2019.03.11

9年目の3.11

皆さまへ

「いま、どうなっているの?」
毎年、この時期になると多く受ける質問の一つです。
多くの方がそうお考えになられるのはごく自然なことと思います。復興のことを心に留めてくださっていた皆様であれば尚のことでしょう。

現在、三陸沿岸部はどこもかしこも巨大な防潮堤で覆われてしまいました。胸を張って誇れるような復興の在り方と言えません。

ただ、舞根地区(気仙沼市唐桑町)は住民全員の意向で、2012年には防潮堤無しの地区となりました。当法人の活動としても、地区内の豊かな湿地環境を守ることができたという結果を残すことができました。耕作放棄地だった土地が震災で塩性湿地となり、現在も保全活動を続けています。

ほんの一握りですが 、多くの生物たちが棲む水辺を守ることができました。
しかし逆に、ほんの一握りしか、守ることができませんでした。

今後、まだ残されているかもしれないリソースを探し出し、できる限り後世に手渡すことを目標の一つとしていきます。

舞根地区の災害復旧工事は、ちょうど9年目を迎えた今日から始まります。通常の災害復旧工事とは少し違い、多様な生物の育成空間として蘇るような工事になります。

工期は約2年間。
みなさま、どうか楽しみにお待ちくださいませ。
これからも森は海の恋人をよろしくお願い申し上げます。

NPO法人森は海の恋人
理事長 畠山重篤
    スタッフ一同


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